SESで働くエンジニアが、自分の給与について最も知りたいことは何か。おそらく「自分の単価はいくらで、そのうちいくらが自分に渡っているのか」です。この問いに答えられる会社は、多くありません。単価は取引先との契約情報であり、社員に開示する義務もない。結果として、給与は「会社が決めるもの」になります。評価面談で何を言われても、その評価がどう金額に変換されたのかは分からない。上がったときも下がらなかったときも、理由は推測するしかない。ミラスタは2025年9月から、この構造をやめました。何を公開したか公開したのは、粗利の還元率です。等級に応じて、ジュニア65%/メンバー75%/リーダー85%。自分が生み出した粗利のうち、この割合が給与の原資になります。あわせて、給与が決まるまでのロジックそのものを明文化しました。半期の粗利を集計し、等級ごとの還元率を掛け、翌期の給与に反映する。この順番と計算式は社内で共有されており、誰でも自分の数字を追えます。さらに2つの約束を制度にしました。半期ごとに1%の昇給保証(最長5年)、そして減給はしないこと。市場環境や案件の入れ替わりで一時的に単価が下がることはありますが、それを理由に給与を下げる運用はしません。「賞与」という区分をなくした理由ミラスタには賞与がありません。これは待遇を削ったのではなく、年間の給与原資を12分割して全額を月給で支給する設計にしたためです。賞与は本来、業績に応じた変動費です。しかし実際には「出るはずのもの」として生活設計に組み込まれ、支給額が読めないまま暮らすことになる。それなら最初から月給に含めて、毎月確実に受け取れる形にしたほうが、生活は安定します。額面の比較をするときは、月給×12で見てください。 公開して困らないのか困る場面はあります。還元率を出すと、「では今の自分の単価はいくらなのか」という話になり、その数字も開示することになる。単価が上がっていない時期には、上がっていないことも見えてしまいます。それでも公開しているのは、見えない状態のほうが失うものが大きいと考えているからです。数字が見えなければ、エンジニアは自分のキャリアを判断できません。今の案件を続けるべきか、別の技術に移るべきか、資格を取るべきか——どの選択が給与に効くのかが分からないまま、時間だけが過ぎていく。単価と還元率が見えていれば、「この技術を身につければ単価がいくら上がり、給与にいくら反映されるか」を自分で計算できます。会社に評価されるのを待つのではなく、自分で経路を選べる。そのために公開しています。具体的な等級と給与の水準は、募集要項ページに掲載しています。