評価制度の話になると、項目をどう増やすかに関心が向きがちです。項目が多いほど公平に見えるからです。ただ、項目が増えるほど評価者ごとの解釈の幅も広がります。評価制度で一番困るのは項目の少なさではなく、同じ項目を見ているのに基準が人によって違うことです。ミラスタは評価項目を3つに絞り、そのかわり運用のルールを厚くしています。■ 見ているのは3つ技術再現性。一人でできるかではなく、条件が変わっても安定して成果を出せるかを見ます。案件成長性。その経験が次の案件や役割につながるかどうかです。対話信頼性。顧客・営業・現場のあいだで認識を合わせられるかを見ます。■ 項目より先に、書き方を揃える項目を決めただけでは、評価者によって書くことがバラバラになります。ミラスタは評価コメントの書き方までルールにしています。「頑張っていた」のような主観的な言葉は使いません。何が再現できたのか、どこが次に活きるのか、で記述します。主観語は事実を含まないので、評価される側が次に何をすればいいか分かりません。■ 評価を、次のアサインにつなぐ評価は面談のためのものではなく、次にどの案件を任せるかの材料にします。ミラスタは案件を最低3つの観点(次につながるか、本人の希望とのズレ、現場情報の透明度)で判断していますが、評価結果はその判断の入力になります。評価が面談で完結すると、制度は形だけになります。制度は作ったあとに差が出ます。評価コメントのルールも、運用しながら見直しています。転職を検討している方は、面接で「評価項目は何ですか」ではなく「評価コメントの書き方にルールはありますか」と聞いてみてください。運用まで設計している会社かどうかが分かります。