業界メディアでは、職種別の平均年収やリモート率が毎月公開されています。相場を知ること自体は有益です。ただ、相場データは「その単価の案件に入った3年後にどうなるか」までは教えてくれません。■ データが示すもの、示さないもの示すのは、職種とスキルの現在の市場価格、そしてリモート比率の傾向です。示さないのは、その案件で得られる経験の再現性、次の案件への接続、単価の内訳と評価への反映ルールです。単価は市場が決めますが、そこから先は会社ごとに違います。■ ミラスタが単価より先に見る3つ案件を判断するとき、単価の前に最低3つを確認します。次の案件につながるか、本人の希望とズレすぎないか、現場情報が曖昧すぎないか。このどれかが欠ける案件は、相場より単価が高くても見送ります。短期の売上より、3年後の市場価値を優先するためです。■ 高単価で選択肢が狭まることがある高単価の案件には、特定の環境への依存が強く、次の選択肢が狭まるものがあります。単価と将来の市場価値が、かならずしも同じ方向を向くとは限りません。そこを説明せずに高単価だけを訴求する募集は、判断材料として足りていません。■ 相場データを使うときの3点その単価は「今の市場価格」であって「あなたの3年後の価値」ではないこと。単価と評価・待遇の接続ルールを、会社が説明できるかどうか。案件を受ける・断る基準を、会社が言語化しているかどうか。相場データは判断の入力であって、判断基準そのものではありません。